値上げするラーメン屋が増えたな思いませんか?
しかも、サービスやクオリティに変化があった訳ではなく、ただ単に値段が上がっただけ。
お店が利益を取ろうとしている残念な値上げだなと感じてしまいます。
そういったお店には、次第に行く回数が減りますし、別の店を選ぶようになりました。
一方、福岡のラーメンで値上げしても変わらず支持され、利益を上げているのは有名な一蘭や一風堂だけです。
品質や味はどんどん改良され、接客・サービス・利便性も上がっているので、値上げしても支持されているのではないでしょうか。
では、この違いは何なのか?考えていきたいと思います。
値上げ戦略とは?
ダメな値上げ戦略の例として、飲食店や美容室などでよくやってしまうのは、中身を伴わない値上げをしてしまうことによって、客が離れてしまい、集客力が落ちるといった例です。
この場合の値上げ理由の多くは、原材料費の高騰・人件費の増加などが挙げられます*(中身の伴わない値上げ)
しかし、顧客にとって、そんな事情(原材料費の高騰・人件費の増加)は関係ありません。
味やサービス、技術が変わっていないのに、値段だけを上げてしまうと、
「このお店はもういいかな、別の店探してみようかな…」
と判断されてしまうのです。
では、お客さんは何故上記のような判断をしてしまうのでしょうか?
値上げによりお店に行かなくなる3つの理由
1.そのお店じゃないといけない理由がない
多くはこの理由かと思います。
例えば、お店に以下のようなことが起こり、サービスを受けることができなくなった時でも顧客に惜しまれるようなお店でしょうか?
- 値上げをした
- 移転した
- 潰れてしまった
味やサービス、技術が値段以上でもそれ以下でもないものであれば、値上げした瞬間に顧客は離れていくでしょう。
2.お店のファンになっていない
お店が存続し続けていくためには、ファン客《常連客》が必要不可欠です。
1の理由とも重なるものがありますが、「このお店がないと困る」と思ってくれるお客さんはいますか?
ついつい足繫くお店に通ってしまうお客さん(=ファン客)を掴んでいないと、値上げなどの際、お客さんは一気に離れてしまいます。
3.店舗側と顧客の価値感の違い
お客さんはその味やサービス、技術に対して、自分なりに値付けをしています。
お客さんの価値観から見て、そのお店が安いか(お得か)どうかを判断し、お店に通い続けてくれます。
値上げによる離客はその価値観から溢れてしまったと考えられます。
お店がこれだけ頑張っている!=価値
ではなく、お客さんとのお店側の価値観を一致させることが大切です。
まとめ
飲食店や美容室での値上げの傾向として、もちろん原材料費の高騰や人件費の増加による値上げというのは致し方ありません。
しかし、値上げをする前に、今一度自店のサービス(味やサービスや技術)を見直してみてください。
戦略なき単純な値上げから、離客による売上の下落、結果値段を戻したなどの事例もあるので、注意が必要です!
ぜひ参考にして下さいね。